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同じ屋根の下 こんなに近くに居るのに、 心の距離はびっくりするくらいに、お互い遠いね。 3.お互いの距離 ある程度必要な身のまわりの物を買って貰った後、私ははたけさんの家に連れて行ってもらった。 なんだか悪いなぁ、と思ったけど 「三代目に貰ったお金だし、本人もあー言ってたからいーんじゃない?」ってはたけさんが言うから 必要なものだけそろえ、今度火影様に会ったらたくさんお礼言おう。と心に決めた。 「ここが、オレんち。」 「あ、お邪魔します。」 「はい、どーぞ。」 はたけさんの家は、男1人が住んでいる割には結構広かった。 生活感ないなー 片付いててキレイっていうより・・・・物がなさすぎ? 「アンタはここの部屋使ってくれていーから。 今は物置として使ってるトコだけど。明日には家具とかもそろえとくから。 今日は、オレのベッドで我慢して。あとはまーなんでも自由に使って。」 「そ、そんな何からなにまで悪いです!私、床とかでも平気ですし・・・。」 「別に気にしなくてもいーよ。オレどうせこの後すぐ任務でいないし。 この家もまー着替えと寝に帰るぐらいだし、オレそんなに居ないから。」 「あ、そう・・・なんですか?」 監視役って言ってたぐらいだから、ほぼ24時間ぴったり見張られるのかと思っていた私は少し拍子抜けした。 「そ。あ、これ合鍵ね。あと、火影様からいただいたアンタの生活費。」 「ありがとうございます。あ、あの・・・・私、特にすることもないので家事とかやらせてもらえますか? ・・・あ!別に色々探ったりとかはしませんから。」 くくく、自分でそういうこというかねぇ、普通。 よっぽどさっきのオレの言葉が効いてるんだなー。 「あぁ、いいよ。別に見られたら困るもんとかもないし、好きにして。」 おとなしくしてろって言われるんじゃないかと思って、構えていた分ほっとした。 信用してないって・・・・面と向かって言われちゃったしね。 外も出歩いてもいいのかな・・・・? 「よかった。あ、少しくらいなら出歩いてもかまいませんか? もしよかったら、あの、この辺りの地図描いてもらえたら私買い物とかも自分でします。」 「ん、地図ねー。ちょっと待ってて。」 そう言って紙と筆を取り出しサラサラと家の周辺の地図を描きながら、カカシは別の事を考えていた。 まぁ、三代目が信用しているなら自分としてもここまで疑う必要はない気もする。 さっき少し殺気出してみたけどぜーんぜん気がついてないみたいだしねぇ。 普通少しでも鍛えたことのある者なら、殺気にあてられると身構えるなり防衛反応が働くはずだ。 ここに来るまでも、無防備すぎるのが少し気になった。 警戒心がほぼない、というか危機管理能力に欠ける部分があったのだ。 たとえ一般人であっても、この世に生まれてきたものは少なからず争いの被害を受けてきている。 だから、当然少しでもその被害に遭わないようにと自然と危険そうなことからは身を遠ざけるのが当たり前だ。 それほど、今の世の中は一番治安がよいとされている木の葉の里でさえ争いがたえない。 なーに考えてんだかねぇ。 ま!一週間も泳がせとけばなにかしらボロは出すでしょ。 あからさまに見張ることなど、しない。 そんな事をしても、相手が警戒してしまうだけだ。 先ほどの任務というのもうそで、この後がどう行動するのかを気配を殺してこっそりと見張るつもりでいる。 「はい、出来たよ。」 そう言ってカカシは地図を描いた巻物をに手渡した。 だが、ぼーっと見るばかりでは受け取る気配がない。 「なに?なんかあった?」 「!あ、いえ。私、巻物って初めて見ました。忍者だけあって巻物に筆なんですねー。」 すごーい!と感動しているは、本当に心から初めて見るものにびっくりしている様子だった。 ま、異世界から来たってのは信じましょ。 でも、アンタ自身信用するかは別の話だ。 少しひっかかる部分も、ある。 「じゃあ、そろそろオレいくから。あとはアンタの好きにしててー。」 「あ、はい。あのはたけさん・・・・・?。」 「ん?なーに?」 「私、って言います。」 「・・・?知ってるけど。」 「だ、だからですね。あの、アンタじゃなくって・・・。」 あぁ、そーいうことね。 「じゃーいってきます。サン?」 それまで、下を向いてもじもじしていたが急にぱっと明るい顔でカカシの方を向いた。 「あ!はい、いってらっしゃい!」 カカシは振り返ることなく、前を向いたままひらひらと手を振り玄関の方へ歩いていった。 ふぅ〜。 少し息をついてから改めて部屋を見回し、はカカシのことを考えていた。 いまいち読めない人だな・・・。 右目しか出てないから、表情がわかんないってのもあるけど。 でも、時々怖いことを言うけど監視役とはいえ、見ず知らずの自分を家に置いてくれると言ったのだ。 火影様の言ってた通り、悪い人ではないのかもしれない。 まぁ、少しずつ分かってもらえばいいよね!別にアタシ本当になんにもたくらんでないんだし。 それに・・・いつか元の世界に帰るんだし。 大丈夫よ、きっと。 よーし!そう思ったらなんだかお腹が空いてきた。あ、そういえばアタシ晩御飯まだだっけ。 あちらの世界は夜だったが、飛んできた先は昼過ぎくらいの時間だった。 「冷蔵庫・・・冷蔵庫・・・あ、あった。失礼しマース。」 カカシからは好きに使っていいと言われたものの、人様の冷蔵庫を開けるのはいまいち抵抗があった。 「んげ!・・・・飲み物以外何にもないじゃん・・・(汗」 忍者ってよくわかんないけど、身体が資本なんじゃないのかな。 なのにこの冷蔵庫、中身はほぼ空っぽだ。 うーん。普段何食べて生きてるんだろーあの人。外食ばっかり?男の1人暮らしなんてそんなもんなのかなぁ。 食べるのが好きなにしてみれば、考えられないことだった。 そういえば、家には着替えと寝に帰ってくるだけって言ってたし・・・・。 でも・・・やっぱりこんなのってよくないよね! カカシの食べ物の好みは知らなかったが、これからはカカシの分もご飯を作っておこうと固く決意した、であった。 失礼な部分はあるにしろ、これからお世話になるのだ。 「そうと決まればさっそく買出しだよね。」 その後、ちょっと変わってると言われた元の世界の格好から、カカシ(正確には火影様)に買ってもらったこちらの世界の服に着替えて カカシから預かったお金と地図が描いてある巻物と、さっそく造ってもらったカカシの家の合鍵を持って買い物に出かけた。 今日のメニューは豚肉の冷しゃぶサラダに玉ねぎと卵の味噌汁、ひじきといんげんの白和えだ。 肉屋さんはなんなくクリアーしただったが、 「えーっと、八百屋さんはここを右に曲がって・・・・?あ、あれ?」 さっきのところを左だったのかな・・・? うーん・・・もしかして迷った? 「うそー(汗」 け、携帯なんてもんこの世にないだろうし、もちろん知り合いもいないのにどうしよう! その辺の人に話しかけてもいいものなのだろうか・・・・。 あまり、他の人と接触するのもよくない気がする・・・けど、うーん。 が八百屋への行き方が分からずうんうん困っていると、見るに見かねて後ろから声をおかけてくれた人がいた。 「あの?・・・どうかしましたか?」 「え?あっあの!私迷ってしまって。ここの八百屋さんに行きたいんですけど・・・。」 ここです、と地図の巻物を指して親切に声をかけてくれた男の人に見せた。 「あぁ、ここならすぐですよ。よかったら案内しましょうか?」 にっこりと優しそうな笑みを浮かべて、そう提案してくれた。 あぁ!今私にはこの人が天使にみえる〜〜〜 「いいんですか?」 えぇ、もちろん。こっちですよ。と親切にも案内役をかって出てくれた彼は、少し前を歩いてくれた。 「こちらには越してきたばかりですか?」 ・・・・どうしよう。格好ははたけさんと似たような感じだから、この人も忍者なんだろうけど。 でも、火影様があんまり他の人に言いたくないって言ってたから、黙っておいた方がいいよね。 は適当に話をあわせることにした。 「そうなんです。今日越してきたばかりで。この辺のことはあんまりよく分からないんですよ。 地図を貰ったんですが・・・迷ってしまって。お手数おかけします。」 「いえいえ。いいんですよ!たいしたことはしてないですし。そうでしたかー。木の葉はいいところでしょう?」 「・・・えぇ、まあ、はい。でも正直まだよくわかりません。・・・・すみません。」 素直にはい、と言っておけばよかったもののまだよくわからないというのが本音だった。 どうしても、この爽やかな笑みを浮かべる、優しい感じのこの人にうそをつくのが躊躇われた。 あぁ、きっとこの人も木の葉の里が好きなんだなー。 「あはは、いいんですよ。そうですか、まあー引っ越してすぐなら分からないですよね。 でも、木の葉はいいところですよ。場所も・・・それから住んでいる人もね。」 「そうですねー。・・・そんな気は・・・します。」 これは本当のことだった。 この親切な彼も、そんな忍の頂点にたつ火影様も、 ・・・・・これから一緒に暮す、あの彼も。 まだまだ、この里で出会って言葉を交わした人は少ないが、 皆この里が大切で、愛おしいという感じがした。 自分の住んでいるところを愛するという感覚は、違う世界からやってきたにはわからない。 別に、元の世界は仕事場から近いから住んでただけだしなー。 ふふふ。少し、羨ましいな。 そんなこんなで、すぐに目的の八百屋に着いたようだった。 「ありがとうございました。」 ぺこり、と道案内をしてくれた親切な彼に、は頭をさげた。 「いえいえ、とんでもない。たいした事はしてませんから。では、またどこかでお会い出来るといいですね。」 「はい!あ、私っていいます。」 「さんか。素敵なお名前ですね。」 「///ありがとうございます。」 「オレ、うみのイルカっていいます。イルカって呼んでください。」 「イルカさんですね。では、ありがとうございました。」 「はい、お気をつけて。」 最後まで人のいい、爽やかな笑顔を残しイルカは去っていった。 イルカさんかぁ〜爽やかで、いい人だったなぁ。 ああいう、忍者もいるんだ。 いつの間にか、あの失礼な彼と比べているであった。 あ!いっけない!! あんまりこっちの世界の人と接触しないようにって思ったのに、名前まで名乗っちゃった・・・・ ・・・・イルカさんが爽やかなのがいけないんだよね。 ついついあの、爽やかスマイルにの警戒心もどこへやらといった感じであった。 まぁ・・・・・もうそんなに会うこともないだろうし。 自分は異世界の人間なんです。なんて、本当の事が言えないのは、少なからずの良心を痛めていた。 でもしょうがないよね、大丈夫! その後、面白いおじちゃんがいた八百屋で野菜を買い、必要な調味料をそろえはカカシの家へなんとか戻ってきた。 お、重〜 この家何にもないから、思わず気合入れて色々買いすぎちゃった。 ふぅーよし!!ご飯ごっはん〜♪♪ は食べるのも好きだが、料理をするのも好きだったりする。 時折鼻歌まじりで、慣れた手つきで手際よく作っていった。 かんせーい!!ん、我ながらおいしそうに出来たv あーお腹空いた〜いただきまーすvv あっというまに食事と片付けを終えた。 はたけさんはいつ帰ってくるか分からないから、ラップして置いておけばいいか。 紙、紙・・・あった! 「お仕事お疲れ様です。ご飯作ったので、よかったら暖めてたべてください。・・・っと。よし。机に置いておけばわかるよね。」 さて、どうしようかなー。掃除とか、洗濯は明日からやればいいよね。もう遅いし。 んー 「お風呂かりまーす。」 家主は居なかったが、やはり人様の家を勝手に使うのは気が引けたのか誰も居ないが一声かけた。 しばらくして、シャワーを使う音がすると先ほどまでがいた場所にたたずむ人がいた。 ・・・・ふぅーどうやら今日のところは特に問題行動もなかったみたいだね。 あのこオレが張ってるのに、気づいてんのか? 誰も居ないのに、声かけてたし。 でも、特に気づいてる風でもなかったところをみると、 勝手に何でも使うのに気が引けてるってとこかな。 ご丁寧にオレの分までご飯作ってくれちゃって。 ま、あと少し様子を見てみますか。 音もなくその人は闇に消えていった。 「あーいいお湯だった。」 お風呂からあがり、特に何もすることがないはこれまた、失礼します、と一声かけてカカシのベッドに入り長かった今日一日のことを振り返っていた。 今日は色んなことがありすぎて疲れたなー。 この世界に飛ばされて・・・・明日目が覚めたら全部夢だったらいいのに。 そしたら、結構リアルな夢だったなって思って、会社の同僚に畑の案山子じゃなくってはたけカカシっていう忍者がいてねーって おもしろおかしく話して聞かせるのに。 でも、そんなことを思う時点でこれが夢ではないことは分かっていた。 それからも、明日は起きたらこれをしてーなどと考えていたであったが、疲れもあってすぐに眠ってしまった。 が眠りにはいったころ、カカシは今度はきちんと玄関から入り再び先ほどの場所に立っていた。 「・・・お疲れ様、か。サンってば今日一日オレがなにしてたかわかってんのかねー。」 もちろん暗部にいたこともあるカカシだ。どんな相手でも尾行はばれない自信がある。 それも、今回は異世界からやってきたただの一般人が相手ならなおさらだ。 「アンタのことを疑ってるオレが、アンタの作った料理なんて食べるとでも思ってんの。」 カカシは家のゴミ箱に捨てると、にばれるので外に料理を捨てにいった。 念のため、その辺にいたねずみを捕まえて食べさせることを忘れずに。 ふーん。特になにか入ってるってワケでもなさそうだねー。 ま、見てる限り何かいれてる感じはしなかったけどね。 同じ料理をが先に食べたのだ。特に何か入っているなんてことは、ない。作っている時も、自分がずっと監視していた。 しかし、それでもを拒むかのようにカカシは少しも口にしなかった。 カカシは普段、たいていの食事は外で済ませてくる。 好物くらいはあったが食事は自分が生きるために必要だ、という程度にしか考えていなかった。 任務中は兵糧丸ですましてしまうことも、しばしばであった。 忍は身体が資本だということは、分かってはいるのだがご飯を食べておいしいと感じたことはほとんどない。 食べなくてすむならば、本当はそうしたいというのが本音であった。 家に戻り、風呂に入った後が寝入っているのを気配で確認し、カカシはリビングのソファに横になった。 今日はイルカ先生に接触したんだっけ。 あの中忍は何度顔を合わせたことがある。特に仲がいいという訳ではなく、すれ違いに挨拶をする程度だ。 熱血で、生徒思いなアカデミー教師。といったかんじだろうか。 まぁ、自分が異世界から来たということは黙っていたし、特に注意することもないだろう。 さぁーて。明日はどうなるかな。 「んーっ!!よく寝たぁ〜って!!!!!アタシってば、寝すぎたぁ〜・・・・(汗」 時計を見ると、朝というよりもお昼に近い時間だった。 「うわぁ〜シヨックだ・・・朝から色々やろうと思ってたのに(涙」 その場でベッドにがっくりとうなだれただったが、いつまでもそうしているわけにはいかない。 ここは、持ち前の立ち直りの早さを発揮してすばやく身支度を整えた。 カカシはすでに仕事に向かったのか、居なかった。 初めは帰ってきたのかどうかも判らなかったが、昨日作った食事がなくなっているのを見てもう出かけたのだと思った。 「朝ご飯食べてないよね・・・きっと。」 冷蔵庫があんな状態だったのだ。そんな彼が朝食を取っていったとは考えられない。 あぁ・・・私ったら初日からダメじゃん。 まーでも!昨日のご飯は食べてくれたみたいだし。 今日は何作ろうかな〜? カカシが、せっかく作った料理を一口も食べていないとはつゆ知らず、 その後は手早く朝食を食べ今日朝からしようと思っていた家事に取り掛かった。 「いいお天気!洗濯日和だねぇーvv。」 んー!っと太陽に向かって伸びをしてから、洗濯その後は掃除と元々1人暮しの彼女は特に苦に感じる事もなく、家事を次々と済ませていった。 そういえば、昨日カカシに使っていいと言われた部屋を家具が入る前に掃除してしまおう。 あんまり使ってなさそうな部屋だからほこりとかたまってそうだよね・・・・と入るとは思っても居なかった光景に驚いた。 「!!!家具がそろってる・・・。」 自分が眠りこけている間に購入して運んできてくれたのだろうか、ベッドやタンス、小さいテーブルにカーテンの色までが変わっていた。 「あぁ、まさか本当にそろえてくれるなんて。起こしてくれれば、手伝ったのになー。 会ったらお礼いわなくちゃ。何からなにまで・・・申し訳ないな。よし!!その分頑張って家事しよう〜。」 頑張るぞーと口にしてから、その後も自分の部屋となった場所や今日はキッチンを重点的に掃除した。 大体こんなもんかなと思ったところで、お腹が空いていることに気がついた。 時計を見ると夕食にいい時間になっていた。 「頑張らないとと思ったらつい夢中になっちゃったな。ご飯つくろーっと。」 その日の彼女も、手際よくおいしそうな料理を2人分つくり自分はご飯を食べ、あとはカカシの分にラップをして手紙をそえた。 「お仕事お疲れ様です。ご飯、よかたらどうぞ。家具ありがとうございました。会ったらもう一度直接お礼がいいたいです、っと。これでよし。 あ、でも忍者のお仕事ってお休みいつなのかな〜時間帯もずれてるし・・・夜勤とか?んーでも、ちゃんと会ってお礼言いたいしなぁー。」 んーそのうち顔合わすよね、同じ家に住んでるんだし。 さて、お風呂入って寝ますかね〜。 お風呂でさっぱりした後、カカシが揃えてくれた真新しい寝具に身をゆだね、掃除に洗濯と一日張り切って身体を動かしていたは、すぐに眠くなった。 明日は、リビングとダイニングだなー。 んー明日はちゃんと起きなくちゃ・・・・ 気が付けば、彼女は夢の中であった。 その日も、が眠りに入ってからカカシは音もなく玄関からはいりの作った料理を見下ろしていた。 「・・・・・。」 今日も、別にがつくった食事を食べる気はない。 オレが、食わずに捨ててるって知ったらどう思うのかねぇー。 ぼとぼと、と最早残飯同様の姿になったそれを眺めながらカカシは今日の事を考えていた。 三代目には、を見張ると言って一週間は任務を入れないように頼んでおいた。 それに対し火影はそこまでする必要はない、といったが自分の気がすまないのもあって無理やりお願いした。 彼女が無害だとわかったら、Sランク任務でもなんでもやりますよ。と一言添えて。 その言葉に火影もしぶしぶといった様子で、 「あの子は、はなんにもしやせんと思うがのォ。」と言った。 なぜ、そう言える? 何を根拠にあの女が無害だと判る? あの女を昨日と今日の一日半見ているとなぜかいちいち言動が引っかかる。 彼女の行動は怪しいとか、何か里に害を及ぼすかもしれないというものではない、 にも関わらず長年感情を殺すことになれた自分が、まさかただの一般人の女にイラついている。 オレがアンタのこと信じてないって言ったの忘れたのか? 表に出すことは決してないが、確かにこれは感情が乱れている。そう思うと、なおさらイライラする。 へーんなの。 ちっと舌打ちしたあとカカシは、軽くシャワーを浴びてベッドに横になった。 部屋を与えたもの、家具を揃えたのも、その方が監視がしやすくなると思ったからだ。 だいたいが気配でわかるので、こちらが探っているとばれにくい分、別々の部屋の方がよい。 別にお礼なんていらないけどねー ま、そろそろ不自然だし、朝起きたら顔くらい合わせておきますか。 お互いの距離をかかえたまま、別々の部屋で2人の夜は更けていった。 朝は望まずとも、万人に平等にやってくる。 はい、3話目終了です。 わーごめんなさい(汗 仲良くなるどころか、カカシ先生ヒロインにイラついてます(笑 いえね、カカシ先生がイラつく理由はちゃんと考えてますのでお願いですから 石投げないでください〜 皆様!あの爽やかな彼が!彼が登場ですv イルカ先生にはこれからもちょいちょい出演していただく予定です。 そいうえば、この話しのカカシ先生ってば言い方変えればストーカーですよねー。 あぁでも、愛しのカカシ先生ならストーカーでもなんでもどんとこい!ですよ。 という変態発言は置いといて・・・ 次こそは!甘い感じになる・・・と思います(ぇ あ、いえ。ちゃんとしますよー なので見捨てないでください(切実 では、次回お楽しみに〜 |